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沖縄移住の生活費、どう備える?51歳で移った私が先に考えたこと

沖縄移住を考えながら家計のメモを整理する60代の手元
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沖縄へ移住する前、私にとっていちばん大きな問いは「どこに住むか」ではありませんでした。

**仕事を離れたあと、何で生活するのか。**

沖縄で海の近くに暮らしたい。その気持ちはありましたが、景色だけでは生活は続きません。私は44歳頃から移住を考え、51歳で実際に移るまでの間、その答えを探しました。

私が選んだのは中古アパートの賃貸経営でした。ただ、この記事は不動産投資を勧めるものではありません。むしろ、融資が決まったあとになって不安が強くなったことも含めて、**「移住先でどう暮らしを支えるか」を先に考えた一人の記録**として読んでいただければと思います。

目次

海の近さと、毎月の生活費は別の話だった

旅行で沖縄を訪ねると、いつもと違う時間を楽しめます。しかし移住すると、住まい、食費、移動、医療、趣味といった毎日の支出が続きます。

当時の私は本土で自営業をしていました。その仕事をそのまま沖縄へ持っていけるわけではありません。だから「何とかなるだろう」で移るのは怖かった。

移住を考え始めたころは株取引なども試しましたが、長く安定して利益を出せるか分からず、不安が残りました。その後、仕事先で不動産賃貸の話を聞き、自分でも調べ始めました。

私にとって賃貸経営は、沖縄へ行くための資金の土台を作ろうとした選択です。誰にでも向く方法だった、という意味ではありません。

最初の物件は、融資が決まってから怖くなった

最初の中古アパートは、物件情報を見て資料を取り寄せ、検討して購入を決めました。銀行から借り入れるつもりでしたが、融資が受けられるかも分からない。まず相談してみようという気持ちでした。

結果として融資は決まりました。それで安心したかというと、逆でした。

「本当にうまくいくのか」「失敗したらどうしよう」。決まってからのほうが現実味が増し、3日ほど不安が続きました。

この気持ちは、今も覚えています。数字上の見込みと、借り入れを背負って判断する感覚は別です。移住の準備には、計画を立てることだけでなく、その計画が外れたときにどうするかを考えることも必要でした。

融資や収支の資料を前に立ち止まり考える様子
計画が形になったときほど、見落としている不安を確かめたくなります。※実際の資料・本人ではないイメージ画像です。

「家賃収入=何もしなくてよい」ではない

不動産賃貸というと、不労所得という言葉を聞くことがあります。私の実感は違います。

借り入れがあり、入居状況が変わり、建物は古くなります。管理や修繕に関わる判断もあります。収入の数字だけを見ると、手間やリスクが見えにくいのです。

私は不動産賃貸を続け、沖縄での生活を成り立たせる一つの方法にできました。でも、同じ時代に同じ条件の物件を選べたからこその結果でもあります。今の人が同じやり方を繰り返せばよい、とは思いません。

当時の自分に一言伝えられるなら、「いろいろな投資に手を広げず、もう少し堅実に」と言いたいです。この反省も、移住準備の経験の一部です。

私なら今、生活費をどう見直すか

方法は人によって違います。それでも移住を考える人に共通するのは、**今の家計を沖縄へそのまま移せると決めつけないこと**だと思います。

沖縄移住前の生活費を整理する四つの箱を示す図
収入の方法を探す前に、続いていく支出を分けてみます。

まず「続く支出」を書き出す

家賃や住まいの維持費、食費、光熱・通信、車や交通、保険や医療など。旅行中の支出とは違う、普通の一か月を思い浮かべます。

沖縄へ来てから私が感じたのは、物価が思ったより割高なこと、人気のある地域では家賃も高めなことでした。車が必要かどうかも、住む場所と生活の仕方で変わります。私は車を買い替えることにもなりました。その経緯は沖縄暮らしで軽自動車に替えた話に書いています。

次に「移るときだけの支出」を分ける

引っ越し、下見、住まいの初期費用、車や生活用品など、移住時にはまとまったお金も動きます。毎月の生活費と混ぜると、どこまで準備できたか分かりにくくなります。

住まいを決める前には、沖縄移住の下見で確認したいことも参考に、候補地の実際の費用を見てほしいと思います。

「予定と違った場合」も考える

仕事や収入を予定どおり続けられるとは限りません。住まいや車の修理、体調の変化もあります。私は投資を始めたとき、計画が外れることへの不安を強く感じました。

金融経済教育推進機構のリタイア後のライフプラン戦略でも、やりたいことと収支に加え、健康や物価の変化などを踏まえることが示されています。自分だけで不安を抱えるより、必要に応じて公的な情報や専門家を利用するのも一つの方法です。

収入は「見込み」と「確定」を分ける

これから仕事を探す場合と、すでに仕事が決まっている場合では計画が違います。投資の利益を見込む場合も、それを毎月確実に入るお金として数えないほうが慎重でしょう。

私はたまたま賃貸経営を選びましたが、大切なのは私と同じ方法を探すことではありません。**その人の収入・貯蓄・年齢・働き方に合った計画にすること**です。

移住して分かったのは、景色を楽しむには土台が要るということ

51歳で沖縄へ移ってから、海は私の暮らしの中心になりました。一方で、実際に住んで分かった沖縄移住の理想と現実のとおり、物価や移動など、思いどおりでない部分もありました。

それでも移住してよかったと思えるのは、何を大切にしたいかを考え、生活を続ける手段を探したうえで来たからだと思います。

沖縄へ行くために、いくらあれば絶対に安心か。私には他人の正解は言えません。家族構成も健康状態も暮らしたい地域も違います。

ただ、憧れを現実に近づける最初の一歩は、今の生活費と移住後の生活費を分けて見つめることです。海を楽しむ時間を長く続けるためにも、そこから始めてよかったと私は感じています。

沖縄移住を考えながら家計のメモを整理する60代の手元

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