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65歳で初めてChatGPTを使った私が、最初につまずいたこと|文章に自分を残す6つの伝え方

沖縄の自宅でノートを開き、パソコンを使って文章を作る60代男性
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65歳で初めてChatGPTを使ったとき、私は「すごいな〜」と思いました。

最初に試したのは、写真をアニメ風に変えることだったと思います。難しい仕組みを理解していたわけではありません。入力すると、目の前で見慣れた写真の雰囲気が変わる。それが単純に面白かったのです。

それから少しずつ、Instagramの投稿やブログの文章にもAIを使うようになりました。

私はもともと、文章を書くことが得意ではありません。話したい経験はあっても、最初の一文で止まったり、順番が決まらなかったりします。ChatGPTが下書きを作ってくれるようになり、書き始める負担はかなり軽くなりました。

ところが、別の困りごとが出てきました。

出来上がった文章は読みやすいのに、私が話したかったことから少しずれている。言っていない気持ちまできれいに補われ、誰が書いても同じような文章になってしまうのです。

私が最初につまずいたのは、操作方法よりも「AIに主導権を渡し過ぎること」でした。

この記事では、66歳になった今も練習中の私が、ChatGPTへ文章を頼む前に伝えている6つのことと、下書きを自分の文章へ戻す方法を書きます。

目次

AIが悪いのではなく、私の頼み方が曖昧だった

以前の私は、「沖縄の海についてInstagramの文章を書いてください」というような短い頼み方をしていました。

これでも文章は出てきます。しかし、誰に読んでほしいのか、私が実際に何を経験したのか、どんな言葉づかいにしたいのかを伝えていません。

人に仕事を頼むときでも、目的も材料も渡さず「いい感じにお願いします」と言われたら困るでしょう。AIにも、こちらが持っている材料を渡す必要がありました。

OpenAIの公式ガイドも、ChatGPTへ自然な言葉で目的を伝え、結果に影響する事情と希望する形式を加え、最初の回答を見ながら調整する方法を案内しています。最初から特別な呪文を覚える必要はありません。

参考:OpenAI公式「Use ChatGPT」

私の場合は、次の6つを先に決めると、文章の方向がずれにくくなりました。

1.何のための文章かを最初に伝える

同じ沖縄の海の話でも、日記、道具の紹介、安全の注意、移住を考える人への案内では、必要な文章が違います。

私は最初に「この記事を読んだ人に、何を持ち帰ってほしいか」を一文で伝えます。

たとえば、「60代でも海を楽しめると伝えたい」だけでは広すぎます。

「60代でスキンダイビングを始めたい人に、若い頃と同じ無理をせず、安全装備を整えて長く続ける考え方を伝えたい」とすれば、話す範囲が見えやすくなります。

文章を書く目的は、商品の購入だけではありません。自分と同じ失敗を避けてもらう、最初の一歩を後押しする、選ぶ材料を渡す。目的が一つ決まると、余分な話を減らせます。

2.誰に読んでほしいかを、実際の一人まで絞る

「シニア向け」だけでは、読者の顔が浮かびません。

私がこのブログで思い浮かべているのは、60歳前後で仕事を辞め、自由な時間は増えたけれど、この先何をして過ごそうか迷っている人です。

AIの記事なら、「パソコンが得意な人」ではなく、「興味はあるが、間違った操作や料金が心配でまだ触れていない同世代」と伝えます。

読者を絞ると、説明する言葉も変わります。専門用語を当然のように使わず、私が最初に知りたかったところから話せます。

3.自分しか持っていない事実を、箇条書きで渡す

AIが作った下書きと、自分の体験を書いたノートを照らし合わせる60代の手元
AIの下書きと自分の記憶を照らし合わせ、言っていないことが混ざっていないかを確かめます。※記事内容をもとに作成したイメージ画像です。

ここが一番大切だと感じています。

ChatGPTは、私が沖縄で15年暮らしたことも、海でけがをしたときの気持ちも、長く使った道具の傷み方も、こちらが伝えなければ分かりません。

記事を頼む前に、文章にしたい事実を短く並べます。

  • 65歳で初めてChatGPTを使った
  • 最初は写真をアニメ風に変えて驚いた
  • もともと文章を書くのが苦手だった
  • Instagramで「沖縄スキンダイビングの軌跡」を15回に分けて投稿した
  • 目的や相手を伝えないと、AIが話を進め過ぎると感じた
  • 66歳の今は、WordPressのブログに挑戦している

この材料が、一般的なAI解説と私の記事を分けます。

きれいな言葉をたくさん用意するより、年齢、時期、使ったもの、困った場面、そのとき感じたことを渡したほうが、自分の文章に近づきました。

4.どんな距離感で話すかを決める

私は、60代向けの先生として書きたいわけではありません。

少し先に試した同世代として、「私はこうしてみました」「ここで困りました」と話す距離感を大切にしています。

そのため、ChatGPTには「落ち着いた先輩のような口調」「専門家のように断定しない」「難しい言葉は言い換える」と伝えます。

反対に、元気づけようとして大げさな言葉を重ねると、私の普段の話し方から離れてしまいます。希望する雰囲気だけでなく、避けたい雰囲気も一緒に渡します。

5.書いてはいけないことを先に示す

AIは、文章のつながりをよくするために、こちらが話していない理由や感情まで補うことがあります。

そこで私は、「数字を推測しない」「経験していないことを体験談にしない」「家族の話を勝手に広げない」「商品の型番が不明なら断定しない」といった線を先に引きます。

特に健康、お金、海の安全に関わる話は、私個人の経験と一般的な情報を分けます。

文章が少し不格好でも、事実と違うきれいな話にするより、そのほうが信頼してもらえると思っています。

6.一度で完成させず、直してほしい場所を具体的に言う

最初の下書きが少し違っても、全部やり直す必要はありません。

「冒頭を短くしてください」「この段落は私が実際に話した内容だけにしてください」「説明が難しいので、パソコン初心者にも分かる言葉にしてください」と、気になる場所を一つずつ直します。

AIとのやり取りは、一回で正解を当てる試験ではなく、編集者と相談するようなものだと思うと気が楽になりました。

私が使っている頼み方の型

ChatGPTへ自分らしい文章を頼むときの6項目を示す図
目的、読者、事実、口調、書かないこと、仕上げ方の順で伝えると、下書きを確認しやすくなります。

毎回長い指示を書く必要はありません。私は、次の順番で短く伝えるようにしています。

  • 目的:この記事で読者に何を伝えたいか
  • 読者:誰が、どんなことで困っているか
  • 私の事実:年齢、時期、経験、失敗、実際に使ったもの
  • 口調:落ち着いた先輩のように、難しい言葉を避ける
  • 書かないこと:推測、未経験の体験談、確認できない数字
  • 仕上げ方:およその長さ、見出しの数、最後に促したい行動

たとえば、私がInstagramの連載文を作るなら、次のように頼みます。

「沖縄でスキンダイビングを続けた10年を振り返る連載です。読者は海が好きな50〜60代。今回は、仲間と出会って一人で潜らなくなった変化を伝えます。私が話した事実だけを使い、落ち着いた口調で、Instagramに収まる長さの下書きを作ってください。分からないことは補わず、質問として残してください」

この型は万能ではありません。それでも「何を書いて」とだけ頼んでいた頃より、確認する場所がはっきりしました。

下書きが出た後に、私が必ず見るところ

ChatGPTの文章は、読みやすく整っているほど、そのまま使いたくなります。

私は公開する前に、数字、年齢、固有名詞、時系列、商品の型番、リンク先を見直します。さらに、実際には感じていない感情や、話していない出来事が加わっていないかを確認します。

OpenAIの公式ガイドも、最初の結果は確認して改善するための下書きと考え、数字、名前、日付、引用、主張や情報源など重要な点を確かめるよう案内しています。

文章の事実が合っていても、最後は声に出して読みます。自分が人に話すときには使わない言葉があれば、普段の言葉へ戻します。

AIが作った文章を採点するというより、「これは本当に私が言いたいことか」を確かめる時間です。

文章が苦手でも、最初の一歩は軽くなった

私は今も、ChatGPTを使いこなす専門家ではありません。

それでも、白い画面の前で止まる時間は減りました。頭の中に散らばっていた経験を箇条書きにし、下書きを作り、直すところから始められるようになったからです。

AIに全部を書いてもらうのではなく、私が持っている経験を読める形へ整える手伝いをしてもらう。そのくらいの関係が、今の私には合っています。

もし60代になってChatGPTが気になっているなら、最初から長い記事を作る必要はありません。

今日あったことを三つ箇条書きにして、「家族に話すような自然な文章へ整えてください。書いていないことは足さないでください」と頼むところから始められます。

うまくいかなければ、目的、相手、事実のどれが足りなかったかを一つずつ足します。その過程も、立派な学びです。

私が65歳からAIを始め、66歳でブログへ進んだ経緯は、定年後、何をする?に書きました。沖縄移住や仕事、海との歩みを含めた全体像は、プロフィールにまとめています。

このブログではこれからも、便利だったことだけでなく、思うようにいかなかったことも残します。同じ年代の方が「自分にも触れそうだ」と思える、小さな目印になればうれしいです。

沖縄の自宅でノートを開き、パソコンを使って文章を作る60代男性

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